槍の墓場 と 光の種

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【詩】「鉄の泉」 2016年1月1日作成

胸に浮かぶ殺意 永遠に絶える事無く
誰彼構わず燃やせ 全ての存在をこの世から消し去るために


皆殺しの刃 雨の如く降り注ぎ 海を空を大地を赤く染めるだろう
荒廃した世界の中 嘲笑の波 渦を巻き襲い来る
それでもきっとまだ この身を支配する憎しみは消えやしない


些細な事がきっかけで我を包み込む怒りの炎
腹の奥から溢れ出る怨嗟の声 さぁ呪われろPEOPLE
下水道よりの使者が貴様らをさらいにやってくる
誰一人として逃さず 腐った眼球が その人生を射抜くまで


輝ける光 ひとつ残らず落とし 穢せ穢せ
二度と風を受け 飛ぶ事など出来ぬよう
コールタールの海に沈めよう 溢れでる屑共を


小賢しい馬鹿共 厚く着飾ったドレス
その中身に価値があるかのように
そして小賢しさすら身に着けざる哀れな馬鹿共が騙される


今日も諦念と憎悪が降り積もり湧き上がる
叩きつける拳 骨が折れ血が流れようとも
足元 生暖かい汚泥 どこかから蠅がたかる


青空 犯す殺人 その意味 理解できないのならば
声 喉を締め付けるロープ 声帯などもはや不要
鼓膜 槍で貫け 泡立つ脳髄に突き刺さるまで


耐え難い渇き 満たすモノなく
欲望すら皆無 崩壊する程の理性 消滅する精神
枯れ果てた涙の泉 鉄球が全てを埋める


縫いつけられたそれが消える日はなく
ただ濁って溢れ出る 沼の中で暮らしている
この命 果てるまで いつまでもずっと
積もり積もった想いは 今も 絶える事無く 沸き続けてる