槍の墓場 と 光の種

詩・小説・日々思う事・ジャンプ感想などを投稿します。

【詩】「鉄の泉」 2016年1月1日作成

胸に浮かぶ殺意 永遠に絶える事無く
誰彼構わず燃やせ 全ての存在をこの世から消し去るために


皆殺しの刃 雨の如く降り注ぎ 海を空を大地を赤く染めるだろう
荒廃した世界の中 嘲笑の波 渦を巻き襲い来る
それでもきっとまだ この身を支配する憎しみは消えやしない


些細な事がきっかけで我を包み込む怒りの炎
腹の奥から溢れ出る怨嗟の声 さぁ呪われろPEOPLE
下水道よりの使者が貴様らをさらいにやってくる
誰一人として逃さず 腐った眼球が その人生を射抜くまで


輝ける光 ひとつ残らず落とし 穢せ穢せ
二度と風を受け 飛ぶ事など出来ぬよう
コールタールの海に沈めよう 溢れでる屑共を


小賢しい馬鹿共 厚く着飾ったドレス
その中身に価値があるかのように
そして小賢しさすら身に着けざる哀れな馬鹿共が騙される


今日も諦念と憎悪が降り積もり湧き上がる
叩きつける拳 骨が折れ血が流れようとも
足元 生暖かい汚泥 どこかから蠅がたかる


青空 犯す殺人 その意味 理解できないのならば
声 喉を締め付けるロープ 声帯などもはや不要
鼓膜 槍で貫け 泡立つ脳髄に突き刺さるまで


耐え難い渇き 満たすモノなく
欲望すら皆無 崩壊する程の理性 消滅する精神
枯れ果てた涙の泉 鉄球が全てを埋める


縫いつけられたそれが消える日はなく
ただ濁って溢れ出る 沼の中で暮らしている
この命 果てるまで いつまでもずっと
積もり積もった想いは 今も 絶える事無く 沸き続けてる

【詩】「超★エキサイティングなドリンクでトばせ!」 2015年12月20日作成

煮えたぎるマグマ 凍れ 凍れ
粗悪な太陽 輝く空 落ちる鉄屑 時よ止まれ
窓一面に張り付くは牡蠣のエキス


蠅が 蠅が 蠅が 飛び回り燃えて
虫が 虫が 虫が 蠢き騒ぐ
床には勿論、豚の臓物
全て腐りかけで申し訳なく懺悔


どうせ飛べやしない光 身に着けたまま落ちて
ここで濁って そこでダベって 別離 ずっと


畑になるのは爆発したスイカばかり
右から左から いやごめん嘘だ
やはり右上から 気違いじみた笑いが聞こえる


僕の右手はすでに無いけど
舌だけは5メートルは伸ばせるんだ
だから君に このマントを捧げよう
深紅の裏地が よく似合うと思うから


全体的に黄色い世界が広がって
理由の無い恍惚 ペプシコーラの渦
これはきっとカフェインの罠
全能感 全能感 そして絶頂 愛 愛 愛 愛 愛


サティスファクション症候群の僕ら
きっとずっといつも求めるのは
夢と希望と愛にあふれたファンタジック我々ワールド
そんなもんを望みながら味わうのは
いつもインスタントカップラーメン
悲しいくらいに超美味い


だからエロ本をばらまくんだ この世界に
アダルトビデオは少し刺激が強すぎるから
エロ本くらいがちょうどいいだろ
アダルトサイトとかお前、何もわかってねぇな


いつも軽く心臓が痛い 右の腰骨の辺りも痛い
体調が優れている時なんか3ヶ月に一度くらいしかない
死にたいくらいにハワイに行きたい
お手軽な躁鬱をアイデンティティとして身に着けたい


そろそろこの時も終わる 何かが切れる時間が来る
また買いに行こう お手軽なヘッドバッド
何も意味なんてない どこにも 探したって無駄だ
薄汚れちまった我々 悲しみすらどこにもない

【詩】「そうだポップで楽し気な歌を歌おう」 2015年12月07日作成

何を言っても伝わらない わかってるさ そんなこと
言葉だけじゃなく なにもかも
結局、全ては痛みから 目 そらすための 何かに過ぎない


戯言 それ以下の妄言 砂糖 ぶちまけ 飾りつけ
アクセントにスパイス プリーズ
それでアイツ 喜ばせる そうではない様な アレコレソレは
手にとることさえされる事無く いずれ腐って悪意を放つ
生産中止 破棄物 汚物 毒物 ヘドロ ドロドロ
価値などないこと そりゃあ自明だ


あぁ 今日も井の中の蛙がなにか言ってらぁ
違いを何一つとして認められない世界の中で
「ワレワレハ タヨウセイガアッテ スバラシイ!」
「何のギャグだよゴミクズ野郎が 今すぐ燃えて灰になれ」
(ここはアイツが「スバラシイ」を言い終わる前に食い気味に叫べ)


とかなんとか言っちゃったりして「冗談ですよ(笑)」でやり過ごす
僕らはみんな売女のごとく 体と心に嘘、染み込ませ
虚構の愛を振りまき続ける そうしてこの世を生きていくのだ


そう教えられ それしかできず 言いたいことは押し殺して
いや もはや 誰も それすら気付かず 何も持たざる奴隷として
きっと ずっと この道で 生きていくのだ 生きていくのだ
それが我々そう一般人


ここから先は僕とは全く関係の無い世界の話だけれど
現人神の皆様方 ひとつ質問いいかしら?
嘘で塗り固められたこの舌で ご奉仕されていい気分?
滑稽な絶頂 見せてみせろよお頭ども
せめていつか貴様らの墓前で 下卑た笑いを捧げてやるから


あぁ… あぁ… あぁ…


だって もう 何も 伝わらないんだもの(^^)v♪

【詩】ミノタウロスの餌

目覚めたときには無限回廊 どこを目指すも袋小路
助けを求めて手を伸ばすも ここには誰も来ちゃくれない
ここは出口の無い永遠の闇 産まれ落ちたその事が罪
逃れられないその名は人生 唾を吐き今日も自嘲の渦の中

 

鏡の中に浮かぶ涙 人波の中でたった一人泣き喚くも
全ては雑音の中 夜露の様に消えていく
一度も浮かび上がることすら出来ず 閉じられた箱の中で
一人わめき続けて 爪痕すら残せずに
そこに居た事すら 証明できないんだろう

 

だから今日も濁った血液が流れ落ちる様を
耳障りな笑いを発しながら
呆けたような眼窩の奥に映しながら
音の無い冷たい乱痴気騒ぎの中で消費し尽そう

 

そしてやがて全身の細胞は腐り落ち 命が大地に溶けてゆく
吐き出した声は風に紛れ 涙が空に散っていく
まるで最初から何もなかったように 全てが散って枯れていく

 

そんな理を受け入れたくないなどないから
ただ産まれ死んでいくだけの時間を食いつぶして
この苦しみの中で流れるまま
一瞬の栄華を求めて 永久に足掻くのだろう
君も僕も 誰も彼も ここで

 

だけどここは無限回廊 産まれ落ちたその事が罪
音の無い冷たい乱痴気騒ぎの中で 全てが散って枯れていく
閉じられた箱の中で まるで最初から何もなかったように
君も僕も 誰も彼も 爪痕すら残せずに
音の無い冷たい乱痴気騒ぎの中で 永久に足掻くのだろう

 

出口など ここには 無い

【詩】「ルサンチマンs」 2015年10月23日作成

世界の崩壊を告げる鐘が鳴り 今この瞬間から 我等が下剋上が幕を開ける
さぁ、クズどもよ 綺麗で美しい世界に糞を塗り その残骸上で射精せよ

吐瀉物を貪り臓物を吐き出すのさ 奴らの顔が歪むまで
望まぬ着床と堕胎を繰り返すのさ 奴らの心が砕けるまで

さぁ さぁ さぁ さぁ 真黒な世界で踊り明かせ
このまま このまま このまま このまま 光が差し込む事はない

旅の恥はかき捨てだって偉い人も言っている 何も恐れることはない
終わらない旅を続けよう この世がここにある限り

一切の感謝も憐憫も 我等にはすでにも何もかもが不要だ
アルコールとニコチン漬けの赤子を投げ捨て 誇りに満ちた老人を切り刻もう
輝かしいばかりの未来を夢見る若者に石を投げつけ全てを破棄しろ
絶望と嘆きと憎しみに満ちた世界で 我々だけが笑うのだ

さぁ さぁ さぁ さぁ 殺せ殺せ殺せ殺せ
出来るだけ永く続く消えない痛みを味わわせてから

さぁ さぁ さぁ さぁ 壊せ壊せ壊せ壊せ
出来るだけ立派で価値のあるものから粉々にひとつ残らず

崩れ落ちた塔の上で我々だけが笑うのだ ゲラゲラと
腐った息を吐き出しながら 蠢けクズども永久に醜く

世界の崩壊を告げる鐘が鳴り 今この瞬間から 我等が下剋上が幕を開ける
さぁクズどもよ この輝かしい世界の全てを 醜い色で塗り替えろ
胸に突き刺さったその憎しみの槍で 全ての秩序を逆転させ万物を崩壊せしめるのだ

今この瞬間から 永久に

【詩】「面接官の気持ちを推し量りましょう」 2015年9月13日作成

好き勝手に生きてるやつらを皆 殺し 川に流して捨ててしまおう
可能性など知った事か この世に生まれた貴様ら全て 労働力を生み出すマシン
その理から逃げ出す奴は 全ての理屈を総動員 必ず地獄に叩き落とす
どこまででも追っていき 必ず地獄に叩き落とす

あぁ 妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい
やりたい事をやってるやつらが
あぁ 殺す殺す殺す殺す
全て全員もう関係あろうがなかろうが

このガチガチに構築された 完璧なる世界を守るために
いくらの命が消えていったと思っている
貴様らはその犠牲の上に 産み落とされた果実だけを甘受して
その養分には ならぬと言うのか
ああ なんという ああ なんという ああ なんという フリーライダー
この世に生きて 死んでいった人々は
貴様らを楽しませるため そのためだけに
この苦しみを悲しみを その身に背負っているとでもいうのだろうか

笑ってんじゃねぇよ アップしてんじゃねぇよ
貴様の醜い笑顔など 世界の誰も望んじゃいねぇんだ
金さえあれば誰でも出来る そんなaround the worldで
得難い経験でも must buy したつもりですか浅薄な糞共が

さあ 我々が望んだ世界を 我々の犠牲の上に
笑いながら歩み続ける貴様らを 今すぐここに引きずりおろし
この瞬間から貴様らに この世に生きる全ての者と
同じ苦しみを背負わせてやろう それが出来るのならば貴様は仲間
我らの世界で 共にのたうち 死んでいこうではないか

Fuck all living people, Let's make living dead!

【詩】「浮き草」 2015年8月31日作成

 炸裂音が街に響き 全てのモノが灰燼と化す
僕の姿はどこにも見えず 高笑いだけが響いている
捨て去りきれない感情が 眩く空を駆け巡る


手を伸ばすとも得るものは無く 駆け出してみても微睡の中
逃げ出す事も出来ぬまま 消え去る事を夢見ている
そんな無邪気な溜息が そこから聞こえた気がしている


でも ここには何も無い 希望も絶望さえも なにも
ただ永遠に 湿って生温い、灰色の世界が続くだけ


そこで僕は 言葉の意味すら失って
何かを考える事すら出来なくて
ただそこにいるだけの存在として
このまま生きていくのだろう


到達点とか、そういうものも 気付かぬ間に失って
達成感とか、そういうものも 気付かぬ間に失って
全ては過去の幻想なんだって 心に強く刻み込まれて
虚空が広がる世界の中で ただ浮かび続けるだけなのだろう


炸裂音が街に響き 全てのモノが灰燼と化す
僕の姿はどこにも見えず 高笑いだけが響いている
捨て去りきれない感情が 眩く空を駆け巡る


あぁ、それすら過去の幻影なんだって
もう、きっと、君も気付いているんだろう?


どこにもたどり着けない僕と
どこにもたどり着けない君で
これから何を 作っていけばいいのだろう


500年後の世界に 僕らは何かを残しているのだろうか
その答えを知る事ですら 今はもう望んでいないのだろうけれど…